ニュージャージー州ロビンスビルのアマゾンフルフィルメントセンター内で働く従業員(写真:ロイター/アフロ)

 ロイター通信によると、アマゾン・ドット・コムは米国の物流施設で働く従業員の時間外労働賃金を2倍にするという。

ベゾスCEOが従業員に謝意

 これは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要急増に対応する措置。3月15日から5月9日までの期間、週40時間を超える勤務の賃金をこれまでの1.5倍から2倍に引き上げるという。

 アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は同日、公開書簡で「我々は必需品を届ける重要な仕事をしており、多くの人々が我々を頼りにしている」と述べ、従業員への謝意を示した。

 これに先立つ3月16日、同社は物流拠点と配送ネットワークで働く人の時給を4月末まで、それまでの約15ドル(約1650円)から17ドル(約1870円)に引き上げると発表。併せて、米国内の物流施設と配送業務で新たに10万人を雇用すると明らかにした。

 (参考・関連記事)「アマゾン、新型コロナで10万人の追加雇用を急遽発表

1億人が自宅待機対象に

 新型コロナウイルスの感染が拡大する米国では、外出制限などの措置が取られ、多くの人が自宅待機を余儀なくされている。ロイターによると、すでにニューヨーク州やカリフォルニア州、イリノイ州、コネティカット州、ニュージャージー州で外出禁止令が発表・発令されている。