米アマゾン・ドットコムは、昨年(2018年)オープンしたレジ精算不要のコンビニエンスストア「Amazon Go」で、現金決済も可能にするようだ。
店舗担当幹部が計画を公表
現金を受け入れない店舗については、低所得者などの銀行口座を持たず、クレジットカード決済が行えない人を差別していると、批判が高まっている。
そうした中、今年3月に開催されたアマゾンの全従業員参加会議で、実店舗担当シニアバイスプレジデントのスティーブ・ケセル氏が計画について明らかにした。米CNBCがアマゾンに確認したところ、広報担当者が認めたという。
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ケセル氏は会議で、アマゾンがeコマースサイトに「Amazon Cash」と呼ぶ、コンビニエンスストアを利用した現金チャージシステムを導入していることや、米国連邦政府の栄養補給支援制度(SNAP)のカードによる支払いに対応する試みを行っていることに言及。「今後も我々は決済手段の拡大に努めていく」と述べた。ただし、その具体的な方法や、実施時期については明らかにしなかった。
すでに米国で10店舗展開、スーパーの自動決済も検討中
Amazon Goの店舗にはキャッシャーがない。その代わりにあるのが、駅の改札口のようなチェックイン/チェックアウトレーン。顧客はスマートフォンに入れた専用アプリでQRコードを表示し、チェックインレーンにかざして入店する。あとは買いたいものを棚から取り、チェックアウトレーンを通って店から出るだけ。すると、クレジットカード情報が登録されたアマゾンアカウントで自動精算される。顧客は多忙な時間帯に列に並ぶことなく、買い物を済ませられるというわけだ。