中米の移民キャラバン、一部が対米国境に到着 米側はバリケード設置

メキシコ北西部ティフアナにある対米国境フェンスに集まった中米移民(2018年11月13日撮影)。(c)Guillermo Arias / AFP〔AFPBB News

 中米からの移民キャラバンが米国とメキシコの国境に到着し、現地では膠着状態が続いている。

 何としても米国に入国したい移民キャラバンの参加者と裏腹に、ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)は力ずくでも彼らの入国を阻止しようと必死だ。

 トランプが移民に対して好意的な考えを持っていないことは最近の発言でも明らかである。

「移民たちの入国を許しません」

 10月下旬、ホワイトハウスの南庭でこう述べている。

 「移民というのは規模が大きく、危険なものです。大変危険なトピックです。移民たちの入国を許しません」

 記者の質問に立ったまま即答しているため、つじつまの会わない言葉使いになっている。「移民キャラバン」と言わずに、「移民が危険」と言い切っている。

 それだけにトランプの本音が短い返答の中に隠されている。11月25日のツイッターでは以下のように発信した。

 「移民キャラバンの中には多くの犯罪者が紛れています。米国は彼らの入国を阻止します。入国してくるなら逮捕し、拘束します」