仕事と子育てを両立させたいという男性社員の声に応えられるか・・・(写真はイメージ)

 厚生労働省の調査によると、2017年度の男性の育児休暇取得率は5.14%となった。ここ20年で最高のポイントを記録したというが、女性の取得率83.2%に対し、男性の取得はまだまだ珍しい(※)。

 育児を積極的に行う男性を「イクメン」と呼ぶようになってしばらく経つ。そして、部下の育児と仕事の両立を支援する管理職には「イクボス」という言い方もある。

 厚労省は2020年度までに男性の育休取得率を13%にする目標を掲げ、男性の育児休業取得を促進するイクメンプロジェクトを推進している。今年(2018年)も「イクメン企業アワード2018」「イクボスアワード2018」を実施し、育児と仕事の両立を推進する企業や個人を、7月27日まで全国から募集している。

 一体どのような企業がイクメン企業と認定されるのか? そのヒントを探るべく、昨年のイクメン企業アワードでグランプリに選出された、ヒューリックとソニーの取り組みを検証してみよう。

※厚生労働省「2017年度雇用均等基本調査」(速報版)より