SHIFTのRPA診断サービスROBOPIT!で提供するレポートのサンプル

 ソフトウェアの品質保証やテストを手掛けるSHIFTは2018年5月、「RPA(Robotic Process Automation、ソフトウェアロボットによる業務自動化)」の診断サービスを始めた。名称は「ROBOPIT!(ロボピット)」。ユーザー企業やITベンダーが作成したソフトウェアロボットを点検し、セキュリティ、停止や誤動作の可能性、無駄な処理の有無、共通部品化など、多様な角度で診断を行う。

 事務処理の自動化による時間短縮など、業務効率化の効果を定量的に示しやすいことから、RPAを導入する企業が急速に増えている。国内の導入企業は昨年1年間だけで1000社を超えたとされる。RPA導入で先行する企業の中には、年間数1000時間に相当する業務量の自動化を果たしたところもで出てきた。

 一方、ソフトウェアロボットの活用に乗り出す企業が増えるにつれて、「思ったほど効果が得られない」といった声が聞かれるようになってきた。またソフトウェアロボットがエラーを頻発し、その作業をリカバリーするのに新たな人手がかかるという問題点も指摘されている。

 ソフトウェアロボットの作成は、システム開発の経験がない、企業の事業部門(ユーザー部門)が行うことも多い。システム開発上必要な対策や配慮が行われていないために、このような問題が発生している面もある。

 ロボピットの最大の狙いは、こうした問題が顕在化しつつあるソフトウェアロボットの品質を高め、維持すること。