だが、だからといって李在鎔副会長を実刑にするべきかどうかについては、韓国内でも賛否が分かれる。

 産業界に「リーダー不在でサムスンの経営に問題が出れば、韓国経済に悪影響が出ることが心配だ」という声がないとは言えない。

 「半導体事業は絶好調だが、新規事業など、オーナーでなければ決断できない事業も多い」

 大手紙デスクはこんなことも言う。

 先の大企業トップは、こういう雰囲気があることが最近の「サムスン危機論」の報道に影響を与えているのではないかと見るのだ。

 もちろん、判決が世論の動向で決まるわけでもないはずだ。李在鎔副会長がスキャンダルで追及を受けてから1年以上経過するが、皮肉なことにサムスン電子の業績は過去最高になってしまった。

 記録的な業績発表から1か月もしない時期に、サムスンにとって「運命の判決」が待っている。