最近、注目を集めているのが、「中国の躍進」だ。サムスン電子を上回る大規模投資を続けて半導体メモリーの「国産化」を進めている。

 鉄鋼や石油化学産業で起きたことが半導体で起きないとどうして言えるのか。韓国メディアは年末以降、中国企業の巨額投資の動向を詳細に報じている。

 さらに、中国で「スマホメーカーがサムスン電子の半導体価格が高すぎるという不満を高めている」という動きも報じている。

「サムスン打倒の好機」

 「サムスン打倒 今が好機・・・日米中企業・政府、事実上タッグ」

 1月8日、「毎日経済新聞」の1ページを使ってこんな大きな記事が載った。

 「サムスン電子が半導体分野で世界1位になった。過去最高の業績にもなったが、年初から危機感に包まれている。日米中の警告音があちこちで聞こえてくる」

 「DRAMとフラッシュメモリー市場で圧倒的なシェアを上げて四半期ごとに10兆ウォン前後の利益をサムスン電子にもたらし、韓国経済を支えてきた半導体事業で日米中のけん制は露骨だ」

 こんな書き出しの記事は、中国の官民を挙げての半導体産業育成、米国のITC(国際貿易委員会)によるサムスン電子に対する半導体特許侵害調査、アベノミクス政策にのってソニーやパナソニックの業績が急回復していることまでごちゃ混ぜにして、「サムスン包囲網」として警鐘を鳴らしている。

 「今が好機」とあるが、なぜ「好機」なのかは触れていない。

 危機感を持つ気持ちも分からないではないが、最近の韓国メディアの報道ぶりはいったいどういうことなのか?

 どうしてこんなに「危機感」ばかり煽るのか?