レノボ、IBMのPC事業買収以来最大の落ち込み

 今年7~9月期の世界出荷台数をメーカー別に見ると、上位6社は1位から順に、米HP、中国レノボ・グループ(聯想集団)、米デル、台湾エイスース(華碩電脳)、米アップル、台湾エイサー(宏碁)。

 このうち、HPとレノボの出荷台数は、その差がわずか23万6000台で、両社はともに実質的な首位。ただし、HPの台数が1年前から4.4%増加したのに対し、レノボは同1.5%減少した。

 ガートナーによると、HPの出荷台数は5四半期連続で前年実績を上回っている。一方、レノボは過去10四半期中、8四半期が前年実績を下回り、下降傾向で推移している。

 HPは、米国を除くすべての地域で出荷台数を伸ばした。これに対し、レノボは米国で、2005年に米IBMのパソコン事業を買収して以来、最大の落ち込みとなった。

上位5社、いずれも前年割れ

 もっとも、これら上位6社の中で、7~9月期に前年実績を上回ったのはHPの1社のみ。例えば、デルは同0.4%減少、アップルは同5.6%減少。この市場ではどのメーカーも苦戦しているようだ。

 ガートナーの北川美佳子氏によると、パソコンのメインメモリーに使われるDRAMが供給不足で、その状況は今年前半よりも悪化している。

 これにより部品価格が上がり、その価格上昇分が多くの消費者向けパソコンで転嫁されている。こうした状況が、消費者向けパソコンの市場に影響を及ぼしていると、北川氏は指摘している。