観光収支の赤字は、「お粗末な国内観光にそっぽを向いた韓国人が海外に行く傾向が強くなり、さらに、外国人を誘致してもお金を消費するところが少ないという"観光立国コリア"の内情を分かりやすく数値で表しているに過ぎない」(韓国経済新聞)とバッサリ批判されている。

 それを如実に表しているのが、訪韓外国人が示す消費額の激減だ。

 韓国文化観光研究院などによると、昨年の訪韓外国人の1人当たりの平均消費額は約1630ドル(約18万円)。前年の約1720ドル(約19万円)からほぼ100ドル減った。

 ちなみに最もお金を多く使ったのは、中東からの観光客の約2600ドル(約29万円)で、最も少なかったのは日本人の約815ドル(約9万円)。

中東からも二度と行きたくないとの声

 韓国メディアは、「チャンドリ(ケチ)な日本人!」と報じているが、かつては訪韓外国人のトップだった日本人も慰安婦問題などで減少の一途を辿り、ドル箱のはずの中近東の観光客も「偽ハラル」のレストランで騙された上、ぼったくられたと、「韓国には二度と行きたくない」という声が上がっている。

 その批判の声は、訪韓外国人で2013年に日本人を抜き、約700万人と、外国人客のほぼ半数を占めるようになった“お得意様”中国人観光客の間でもささやかれ始めている。


 昨年、韓国の観光苦情申告センターに寄せられた苦情は、約1300件で、前年比で約250件、大幅急増した(韓国観光公社)。

 中でも、最も多かったのは、買い物に関する苦情。不正確な価格表示、二重決済、さらにはぼったくりや押し売りに対する告発だった。

 具体的には、商品についている実際の価格より高く要求されたり、タクシーがメーターを起動させず、目的地で法外な運賃を要求、抗議すると、運転手に暴言をはかれたなど、枚挙に暇がない。

 その苦情の多くは、中国人観光客からのもの。