中国の書店ではどんな日本関連の書籍が並んでいるのでしょうか?(写真はイメージ)

 日本の書店に置いてある中国関連書籍は大半が中国批判本で、「もうすぐバブルが崩壊するぞ」といった内容の書籍が次々に発行されています。「今年こそ中国バブルが崩壊する」という本がなぜ毎年出版されるのかはさておき、逆に中国の書店にはどのような日本関連の本が置いてあるのでしょうか。

 第1に挙げられるのは、日本式経営を解説するビジネスノウハウ本です。次に、これに負けじと多いジャンルとして娯楽小説があります。特にミステリー作品は中国語の翻訳版が数多く出版され、ドラマや映画など映像化作品も視聴されるなど強い関心が持たれています。

 海外における日本書籍というと漫画作品の流行ばかりが取り上げられがちですが、中国では日本の文学作品も高く評価されています。今回は、その現状について紹介しましょう。

中国の書店の外国文学コーナー。村上春樹や松本清張といった日本の小説家の作品が並ぶ(筆者撮影、以下同)
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