経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」から選りすぐりの記事をお届けします。

新しいゲームデバイスが大人気を集める

 ソニー・インタラクティブエンタテイメントはプレイステーション4用のバーチャルリアリティシステム「PlayStation VR」を10月13日から販売する。希望小売り価格44980円はPS4本体よりも約10000円高い。にも関わらず人気が集まり、6月18日に始まった予約受付はあっという間に完売状態となり、7月23日から受付を再開した。

 この「PlayStation VR」、一見すると大きめのゴーグルのような形をしている。内側には左右に小型のディスプレイを配置して視差による立体視を実現。それにより目の前いっぱいにリアルな映像が広がる。

 それだけではない。加速度センサー、重力センサー、光学式位置センサー、3Dサラウンドシステムが組み込まれていて、頭を動かすと、それに合わせて画面が動き、音の聞こえてくる位置も変化する。要するに実際にゲームの世界に居るような感覚を味わうことができるのだ。

 もちろん、ゲームというものは、ハードだけあっても何の役にも立たない。しかし、このシステムには国内外のゲーム制作会社、コンテンツ制作会社230社以上が賛同しており、年内に発売されるタイトルだけで50を超えるという。ゲーム業界全体が「PlayStation VR」に熱い視線を投げ掛けている。

さまざまな可能性を秘めたVRの今後に注目

 VR(Virtual Reality=仮想現実)自体はずいぶん前からあったものだが、技術の進歩や価格の低下などから、最近、急速に注目が集まっている。今年はVR元年という言葉も使われ始めた。