今年も不漁で値上がり必至、ウナギはいつまで食べられる?

水産資源維持に問われる日本人のマナーと知恵

2016.07.29(Fri) 佐藤 尚央
筆者プロフィール&コラム概要
「将来ウナギが食べられなくなる」と話題になって久しい。

「6年連続不漁による値上げのお願い」

 サラリーマンで賑わう東京・新橋にある老舗ウナギ屋の店内には、値上げへ理解を求める張り紙がされていた。今年6月から梅(並)を1300円から1500円に、特上は3600円から4200円に値上げした。「今期はシラス(ウナギ)1キログラムあたり300万円での売買もあり、養鰻業者は値上げせざるえない状況で、当店も値上げさせてほしい」と説明する。

 ここ数年は店頭価格が“うなぎ上り”というニュースが、定期的に出るという状況が続いている。果たして、われわれはいつまでウナギを食べることができるのか。7月30日の土用の丑の日を前に、ウナギを巡る状況を見てみたい。

2015年から養殖に上限、遅すぎる規制

 1000年以上前から日本人の夏のスタミナ源として愛されているウナギ。万葉集にも「石麻呂に 吾物申す 夏痩せに 良しといふ物ぞ 鰻漁り食(とりめ)せ」(大伴家持)と歌われている。

 日本から2500キロ離れたマリアナ海溝でニホンウナギは産卵し、黒潮に乗って日本を含む東アジアで生育し、また産卵のためにマリアナ海溝に戻るとされるが、詳しい生態はいまだ分かっていない。

 全体の0.5%程度の天然もの以外は、自然界から稚魚にあたるシラスウナギを採取し、養鰻業者が養殖して出荷される。そのシラスウナギの漁獲高が年々減少しているため、養殖ウナギの値段が高止まりしている状況だ。

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大手全国紙の社会部、経済部を経てフリーライターに。医療や経済分野が得意分野。


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