米国大統領選挙で共和党側の指名獲得が確実なドナルド・トランプ候補の過激な発言が波紋を広げているが、今度は北朝鮮の金正恩委員長に「首脳会談」を求める用意があると言明した。
金氏に核武装を思い留まらせるためだというのだが、この提案は即座に米側の専門家たちから猛反対された。先頭に立って反対したのは、日本でもなじみの深い元大統領補佐官で政治学者のマイケル・グリーン氏である。
トランプ氏のこの新たな提案は、彼が米国大統領候補としていかに型破りであるかを改めて印象づけた。
「北朝鮮の核兵器開発を止めさせる」
5月17日、トランプ氏はロイター通信記者とのインタビューに応じ、この提案を明らかにした。金正恩氏との会談に関する発言の内容は以下の通りである。
「北朝鮮の核兵器開発を阻むために、私には金正恩氏と直接話をする用意がある。彼と会談をすることになんの問題もない」