トランプ氏、クリントン氏と並ぶ=一騎打ち想定の世論調査-米大統領選

米大統領選で民主・共和両党でそれぞれ候補指名獲得を目指すヒラリー・クリントン前国務長官(右、2016年2月4日撮影)とドナルド・トランプ氏(2016年5月10日撮影)。(c)AFP/dsk〔AFPBB News

 米国大統領選挙の本選でヒラリー・クリントン候補とドナルド・トランプ候補の一体どちらが勝利を飾るのか――。こんな問いかけが米国のニュースメディアなどで頻繁に提起されるようになった。

 予備選はままだ終了していないが、クリントン、トランプ両候補がそれぞれ民主、共和両党の指名を獲得する見通しが強くなった。その後の本番選挙の予測について、現段階でのさまざまな情報を集めてみた。

5月に入って様相が変わった

「本選挙ではドナルド・トランプがヒラリー・クリントンを地すべり的な勢いで破るだろう」

 こんな大胆な予測を述べたのは全米ラジオの政治トーク番組で最大の聴取者数を誇る評論家ラッシュ・リムボウ氏だった。トランプ氏の共和党指名獲得が確実となった5月4日の発言である。

 リムボウ氏はトランプ支持こそ表明はしていないが、保守本流の強烈な反リベラル派であり、その発言にはバイアスがかかっているだろう。だが、党派を超えたかつてない大きな潮流がトランプ氏を盛り上げており、民主党の基盤に頼るクリントン氏はその勢いにはかなわない、とする解説はそれほど乱暴ではなかった。