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シリコンバレーからやってきた「バターコーヒー」の衝撃

(文:コグマ部長)

 早朝のスターバックス。コーヒーの香りが鼻腔をくすぐる。いつものシートに腰を下ろす。タブレットを立ち上げて英字サイトにざっと目を通すと、グランデサイズのカフェミストを一口飲む。アラビカ種のコーヒー豆にスチームミルクを注いだそのドリンクは今日もまろやかな味だ。カウンターで受け取るときにいつもの娘(コ)が特別な笑みをしてくれたのにも気付かないふりをしている。カップには「NICE DAY! ♡」だって。マイッタナ、ぜったいオレに気があるな……。

 さあ、スマホで今日1日のスケジュールを確認しよう。10時に来客。その後、プレゼン資料作成。ランチは取引先とイタリアン。会社に戻って来期の経営戦略会議のミーティングか……。今日もパンパンに予定が詰まってるな。いま、このひと時だけだな、コグマがゆっくりできるのは。あ、しかも20時にジムに行く予定もあったな。今日はランを中心にしたメニューにしよう。

本コラムは「幻冬舎plus」の提供記事です

―――――と、ここまで妄想。すべて妄想。始業前にスタバでコーヒー飲まないし、英字サイトも読まない。そもそもコグマの仕事に英語まったく関係ないっす。来期の戦略なんて練ったこともないし、カネかけてジムで走ってもいません。