「人類の終わりの可能性」ホーキング氏、人工知能開発に警告

独ハノーバーで開催された情報技術見本市「CeBIT」の「ドイツ人工知能研究センター」のブースで展示された人工知能搭載アンドロイド「AILA」と握手する来場者(2013年3月5日撮影、資料写真)。(c)AFP/CARSTEN KOALL〔AFPBB News

ミラー:皆様、こんにちは。武者リサーチ、ディレクターのミラーです。本日は、武者陵司先生に『ザ・セカンド・マシンエイジを考える』ということで、最近出版されました本についてお伺いしたいと思います。

 この本について、いくつかお客様からお問合せがありまして、武者先生はこの本を強く推していらっしゃるということで、出版社の回し者ではないかというようなご指摘もあるのですが、少し、この本についてご説明いただけますでしょうか?

武者:はい。このところ講演会などで、事あるごとにこの本を紹介しているものですから、出版社から何かプロモーションの依頼を受けてやっているのではないかというような疑いをかけられてしまっているのですけれど、出版元の日経BP社とは一切コンタクトはないのです。

 何故私がこの本を一生懸命紹介しているのかと言いますと、実はこの本の英語の原本が出たのは1年半前でのその概要をレポートなどで紹介してきました。ようやくこの8月に日本語の翻訳が出されて、私も英語でパラパラと見たものの、日本語で改めて読んで、これはぜい紹介したい本だと思いまして、事あるごとに紹介しているということです。私がレポートで紹介する以上にこの本を読んでいただいて、今起こっていることを皆様に理解していただきたいということが主旨なのです。

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ミラー:今起こっているということとは、どういったことなのでしょうか?

武者:まさしく今起こっていることは、『ザ・セカンド・マシン・エイジ』、つまり第2の産業革命が起こっているというのが、この本の著者であるマサチューセッツ工科大学教授のエリック・ブリニョルフソンとアンドリュー・マカフィーという著者が主張していることなのです。