先日、出張で久しぶりに東京に。出版社との打ち合わせや、店づくりの参考にするための書店巡りをしてきました。
田舎者の私にとって、何度行っても落ち着かないのが大都会、東京です。いつ訪れても、行き交う多くの人々に、あちらこちらで進められている再開発。常に変化し続けるエネルギーに圧倒され、疲れ切って帰ってきます。特に今回の上京では、疲弊している地方都市と、巨大化し続けている東京のコントラストを強烈に感じました。
今回の旅の道中では『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減』(増田寛也編著、中央公論新社)を再読していました。これから地方を維持していくためには、若年層の域外への流出をいかに防ぐかが大きな意味を持つ、と説いています。
東京は、その真逆。若年層の流入が続くことによって、人口減少問題とは無縁です。実際に2020年に人口のピークを迎え、その後減少に転じるとはいえ、地方の置かれた実情からすれば、緩やかなものです。
しかし、そこに落とし穴がありました。
地方に住んでいようが、都会に住んでいようが、当然ながら人は誰しも歳を重ねてゆくからです。