中国のデフレ経済入りで原油価格にさらなる下押し圧力~世界は再び想定外の金融危機へ突入か?

2015.10.10(土) 藤 和彦
    http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44961
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資産100万ドル超の中国富豪、400万世帯に大幅増

中国経済の減速が世界の原油市場、金融市場に深刻な打撃を与えつつある。中国の銀行で100元紙幣を数える行員(資料写真)。(c)AFP〔AFPBB News

原油価格1バレル=50ドルの壁は厚かった。

 ニューヨーク市場のWTI原油先物価格は10月に入り上昇に転じ、6日には1バレル=50ドル近辺に達し、2カ月半ぶりの高値を付けた。

 10月2日、「米国の石油リグ稼働数が5週連続で減少して614となり、シェール革命が始まる5年前の水準に戻った」と米ベーカーヒューズが発表したことがきっかけだった。

 米国の原油生産も過去5カ月間で日量59万バレル減少し(総生産量の約6%)、供給過剰が解消に向かうとの期待が生じた。ゴールドマン・サックスが「米国の利上げは2016年入り後もしばらくは開始されない」と予想したこともあいまって、市場関係者の間では「相場が底入れした」との声が高まった。

 しかし、価格上昇に賭けていた向きはまたもや敗北に終わった。翌7日、米国の原油在庫と生産のいずれもが増加したことが明らかになり、「この需給状況では1バレル=50ドルは難しい」という厳しい現実が改めて市場関係者に突きつけられたのである(ロシアによるシリアへの軍事介入拡大で原油供給に混乱が生じるのではないかとの警戒感から、8日のWTI原油先物価格は一時1バレル=50ドルを上回った)。

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経済産業研究所上席研究員。1960年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。通商産業省(現・経済産業省)入省後、エネルギー・通商・中小企業振興政策など各分野に携わる。2003年に内閣官房に出向(エコノミック・インテリジェンス担当)。2016年から現職。著書に『日露エネルギー同盟』『シェール革命の正体 ロシアの天然ガスが日本を救う』ほか多数。

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