IDCは、2-in-1型端末の今年の出荷台数は870万台で、市場全体に占める比率は4%にとどまると見ている。その理由は、大半の2-in-1型端末に搭載されている「ウィンドウズ8」。消費者がこのOSに戸惑いを感じていることがその大きな要因だと指摘している。

今後の市場動向を占う3つの要素

 またIDCは、今後のタブレット市場に大きな影響を及ぼす可能性があるものの、まだ分かっていない要素が3つあると指摘している。

 1つはモバイルOSのアンドロイドのほか、パソコン向けOS「クロームOS」も擁する米グーグルの動向。2つ目は、アイパッドの製品ラインアップの拡充。3つ目はマイクロソフトの次期OS「ウィンドウズ10」に対する端末メーカー各社の反応。

 このうちアンドロイドについては、今年の年間出荷台数が前年比16.0%増の1億5950万台になるとIDCは推計している。その市場シェアは67.7%で、iOS(アイパッド)の27.5%、ウィンドウズの4.6%を大きく引き離すという。

 2つ目のアイパッドについては、現行のフルサイズモデルの9.7インチを上回る12.9インチ(約32.8センチメートル)のモデルが来年発売されると噂されている

 アップルの狙いは法人市場。アイパッドの今年7~9月の販売台数は1年前から13%減の1232万台となり、3四半期連続で前年実績を下回った。こうした不振を補おうと、同社は法人向け事業の拡大を目指していると、伝えられている

 3つ目の「ウィンドウズ10」は、マイクロソフトが正式版を来年後半にリリースする予定。同社はこのOSをゲーム機、パソコン、スマートフォン、タブレット端末、小型ガジェットなど、あらゆる機器に対応させ、共通したユーザー体験を実現するとしている。

 果たして同社の狙いどおり、メーカー各社が同OS搭載タブレットにどこまで本気で取り組むのか注目されそうだ。