本記事は11月12日付フィスコ企業調査レポート(ダイヤモンドダイニング)を転載したものです。
執筆 客員アナリスト 
柴田 郁夫
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個性的な人気ブランドを生み出す業態開発力に定評

 首都圏を中心に多業態展開による飲食事業を主力とするとともに、ダーツやビリヤード、カラオケなどのアミューズメント事業も手掛けている。保有ブランドの多様性を活かしたブランドマネジメント制とドミナント展開に特徴がある。79業態233店舗(海外8店舗を含む)を有しているが、その内、山手線沿線内には居酒屋業界トップクラスの161店舗を出店している(2014年8月末現在)。「世界No.1のエンターテイメント外食企業グループ」をビジョンに掲げ、「VAMPIRE CAFE」や「アリス」など個性的な人気ブランドを生み出してきた業態開発力には定評がある。同社は、環境変化に機動的に対応するとともに持続的な成長を実現するために、これまでの成長を支えてきたマルチコンセプト戦略(個店の強み)と、マルチブランド戦略(チェーン展開による強み)の融合を完了。両戦略を活用した独自のブランドマネジメント制を推進し、更なる成長に向けて舵を切った。

 2014年2月期はブランド集約及び統合により売上高が前期比1.0%減の減収となったものの、原価低減や販管費の圧縮により営業利益で同3.2%増の増益を確保した。2015年2月期は、2014年2月期に集約した高収益ブランドの出店拡大やM&Aによる海外展開などにより、売上高が前期比4.6%増の25,916百万円、営業利益が同45.4%増の1,037百万円と増収増益を見込んでいる。特に、売上高は過去最高を更新する見通しである。なお、2015年2月期の第2四半期(2014年3月-8月期)累計決算は、既存店売上高が想定以上に好調であったことから、売上高が前年同期比2.7%増の12,699百万円、営業利益が同101.9%増の551百万円と2度の増額修正を伴いながら、期初予想を上回る増収増益を実現しており順調な進捗を見せている。

 同社は、東京オリンピックが開催される2020年までに、売上高50,000百万円を目指しており、2015年2月期を新たな成長ステージに向けた発射台と位置付けている。海外展開を含めた今後の出店戦略の進捗のほか、ブライダル事業などM&Aを軸とした新領域への進出にも注目したい。

Check Point

●山手線沿線内には居酒屋業界トップクラスの161店舗を出店
●業績予想を2度増額修正、なおも通期業績は上振れの可能性
●高収益ブランドを軸とした出店拡大と海外展開が成長戦略の柱

事業概要

山手線沿線内には居酒屋業界トップクラスの161店舗を出店

(1)事業内容

 ダイヤモンドダイニング<3073>(以下、同社)は、首都圏を中心に多業態展開による飲食事業を主力とするとともに、ダーツやビリヤード、カラオケなどのアミューズメント事業も手掛けている。保有ブランドの多様性を活かしたブランドマネジメント制と好立地に集中的に出店するドミナント展開などに特徴がある。現在の店舗数233店舗(海外8店舗を含む)に対して、業態数79は同業他社の中で群を抜いている。また、山手線沿線内には居酒屋業界トップクラスの161店舗を出店している。

 「世界No.1のエンターテイメント外食企業グループ」をビジョンに掲げ、「コンセプト」「空間」「ストーリー」を重視した独自の発想による業態開発力には定評があり、「VAMPIRE CAFE」や「アリス」など個性的な人気ブランドを創出してきたことや積極的なM&Aによる規模拡大が、これまでの同社の成長を支えてきた。