“資源大国日本”がリードする次世代繊維

豊かな森が生み出す最先端素材に先進国が熾烈な開発競争

2014.03.28(金) 藤原 秀樹
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前回は、スウェーデンの森林産業関連のマルクス・ヴァレンベリ賞の存在について、実例とともに紹介した。今回はヴァレンベリ賞を受賞した事例と合わせて、2013年授賞式と晩餐会そしてヴァレンベリ家について紹介する。

知る人ぞ知る「森林産業のノーベル賞」

マルクス・ヴァレンベリ賞授賞式への招待状(画像提供:筆者、以下同) 拡大画像表示

 授賞式への招待は通常7月はじめに、今年の授賞者の紹介とともに郵送される。招待は被招待者とその同伴者(夫または妻)に対して行われる。もちろん1人での参加も許される。

 招待状には、「藤原秀樹(筆者)と同伴者宛」に「2013年9月23日にスウェーデン・ストックホルムのグランドホテルにおいてスウェーデン国王夫妻臨席で開催される、マルクス・ヴァレンベリ賞授賞式と引き続き行われる晩餐会」への招待が記されている。

 招待状の差出人は「マルクス・ヴァレンベリ財団議長および取締役会」である。左下に現議長のマルクス・ヴァレンベリ氏(賞の創始者である、マルクス・ヴァレンベリ氏の孫で同名)のサインがある。

 招待者は約300人。すなわち、150組から160組が招待される。スウェーデンとフィンランドの招待者とヨーロッパからが大半である。米国、カナダが若干名、日本からは毎年、筆者(と同伴者)のみである。

 式典はすべてグランドホテルで開かれる。宿泊も招待状への返信に記入しておけば、自動的にグランドホテルとなる。グランドホテルはノーベル賞受賞者が宿泊するホテルとしても有名である。このホテルもヴァレンベリ家の一族によって経営されている。

 写真のように出席者のドレスコードはタキシード(ブラックタイ)である。授賞式も晩餐会も夕方6時半頃から23時頃までの長丁場である。もちろん、コーラスなどあり、出席者にとっては、あっという間に時間が過ぎてしまう。

ヴァレンベリ家の別荘タッカウデン

 2日目の午前中は受賞セミナーが開かれる。同じ時間帯に同伴者(主としてご婦人方)向けのプログラムも用意されており、こちらはマルクス・ヴァレンベリ氏の令夫人ファニー・ザックス氏(建築家でもある)がエスコートする。

 市内の博物館などを見学した後、ヴァレンベリ家の別荘であるタッカウデン(Täcka Udden)で昼食というコースである。ともに、午前中でプログラムは終わる。 

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藤原 秀樹 Hideki Fujiwara

 

カーボンニュートラル資源研究所 代表

慶応義塾大学工学部卒・同大学院修了後、十條製紙(現・日本製紙)入社。

米国・ウェスタンミシガン大学留学。工学博士。

日本製紙・取締役・研究開発本部長、関係会社役員を歴任。

TAPPIフェロー(米国紙パルプ技術協会名誉会員)、TAPPI 塗工部門技術賞 (アジア初)

東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部・非常勤講師、タイ国アジア工科大学院・客員教授

米国紙パルプ技術協会・国際研究管理委員会 委員(副委員長)
マルクス・ヴァレンベリ賞(スウェーデン)選考委員会・アジア地区大使を経て、現在は選考委員会のシニアアドバイザー

エネルギー戦略

20世紀の社会を築き、支えてきた石油。しかし世界的な環境意識の高まりの中で、石油依存社会の限界が明らかになりつつある。石油はいまどうなっているのか。石油社会の次を築き、新世紀を切り開くイノベーションは何か。その最先端の姿をリポートする。

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