マーケティング道場

ライバルに打ち勝つ「戦略」は「選択」から生まれるマネジメントマーケティングで経営を強くする(3)

2013.09.11(水)  小塩 稲之

昨今、マーケティングに関心を持つ人たちが増えている。しかも、それはどうやら今まで企業にあった「マーケティング部」のようなものとは違うらしいということが知られてきた。

あなたは「マーケティング」をどう説明しますか?

 ビジネス関連雑誌・書籍には、必ずと言っていいほど、マーケティングという言葉が出てくる。また、いろいろな職場の会話の中でも、日常的に使われるようになってきた。

 反面、関連書籍が氾濫し、難解な言葉・横文字が多いことから、自分には縁遠いことと考えている人も多いのが現実である。しかし、ビジネスに関わる以上、マーケティングの基本はきちんと理解しておく必要があるので、今回は事例なども交えて解き明かしてゆきたい。

 ちなみに、マーケティングの代表的な概念は、このように定義されている。

 「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う『市場創造のための総合的活動』である(日本マーケティング協会、1990年)」

 マーケティングとは、個人や組織の目標を満足させる交換を創造するための、アイデア、製品、サービスのコンセプト、価格、プロモーション、流通を計画し、実行するプロセスである(AMA・全米マーケティング協会、1985年)」

社訓や理念が「固定されたもの」と思うのは大まちがい

 一方、本連載で取り上げている「マネジメントマーケティング」はどうか。これまで2回にわたり述べてきたが(第1回第2回)、これは「経営理念、経営ビジョン、経営計画においてマーケティングが常に先行せねばならない」という考え方である。

 社是、社訓、ビジョン、理念など、すべては「永遠不滅」ではない。「永遠不滅」のように固定されたもの、と思ったときから「滅」が始まる。

 マネジメントのすべては「自らを取りまく環境」に対応できるかどうかである。だからこそ、現在の企業経営では「市場の視点」が最も優先される。分野や業界による違いは、対応に要する時間が長いか短いかだけである。

 例えばその基本である「市場の視点」で見たとき、あなたは定年後の自分の姿を想像できるだろうか。おそらく定年が延長された時代は、隠居ができない時代だ。そこに、昔から言われてきた、経営の「ヒト・モノ・カネ」というモノサシが通用するだろうか。

 すでに経営を取りまく環境は大きく変化した。かつての…

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