マット安川 2011年最後の放送は、民主党副代表の田中慶秋さんをお迎えしました。生放送の当日朝2時まで議論していたという「消費税増税」が主なテーマとなり、党内の状況などについてもうかがいました。

消費税増税は国会議員定数削減、経済成長などが条件

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:田中慶秋/前田せいめい撮影田中 慶秋(たなか・けいしゅう)氏
衆議院議員、民主党副代表、神奈川県第5区総支部長。スポーツ全般・盆栽・釣り・料理など多彩な趣味を持ち、柔道は五段の腕前。(撮影:前田せいめい、以下同)

田中 消費税増税について、民主党は約束事は守らなければいけないけれども、日本は現在ものすごいスピードで人口が減り、高齢化が進んでいるわけです。

 そうすると年金は今のままでいいんですかと。医療も介護もそうです。ここはどうしても財源が要るんです。それを今までずっとやってこなかった。よくも悪くも60年間続いてきた前の政権のツケがあり、そのツケの後始末を一生懸命しているわけです。

 私たちは消費税の議論を今月(2011年12月)に入ってずっとやってきました。今回の総会での話し合いもよかったと思っています。原案を6カ所も変えたんですから。これは今までにないことです。しかも総理が出てきて、それぞれの質問に対して答えました。30人近い人が総理に質問したんです。

 修正内容については、例えば原案では2013年からスタートするというのを、1年延ばして14年にした。14年に3%、15年に2%引き上げ、トータル5%です。

 その間の条件もつけました。議員定数の削減、衆議院を80減らすこと。公務員の給与や定数も減らす。それと経済の安定です。経済がよくならないうちに消費税を導入してはならない。GDP(国内総生産)名目3%、実質2%の成長を確認しながら法律を実施するということです。