前回は「モテるのは草食系か肉食系か」を議論しました。結論として、体格・体力に優れ、経済的資源を十分に持ち、その資源を長期的に安定供給してくれて、魅力的な顔や体型を持つ、の4つの条件を満たしている男性は、非常にモテます。たくましくて、お金もちで、優しくて、カッコいい男。
すべての男は一長一短がある
まあ、これは理想なわけで・・・。果たしてそんな素敵な男性は日本にいるのでしょうか?
実は、そのような男性は存在しない、ということがホルモンの観点から言うことができます。男性の見かけや性格を形作る重要なホルモンの1つはテストステロンというものです。
男性ホルモン、テストステロンは、精子を作ったり、筋肉を作ったり、筋肉に十分な酸素を供給するために赤血球を作るのが本来の役割ですが、テストステロンの多寡は顔や体型や性格などに影響しています。
母親の子宮の中でテストステロンを大量に浴びるとテストステロンの多い子供が生まれますので、テストステロンの多寡は先天的なものです。
ただし、興奮状態に置かれると短期的にテストステロンが上昇しますので、先天的テストステロンと短期的なテストステロンの両方が存在していることになります。
テストステロンの見かけへの影響は多大で、思春期には口から下のあごを発達させ、眉毛の上を隆起させ、頬骨を大きくさせたりします。
テストステロンが多い男は決断力と集中力に富む
つまりテストステロンは、しっかりした骨格で、あごが大きく、えらや頬骨が張り、眉毛の上も隆起した、いわゆる男らしい、たくましい男性顔にさせます。
テストステロンは性格にも影響を与えます。テストステロンが多い男性は、決断力や集中力、空間感知能力、運動神経、分析力、合理的思考、論理性といった点において秀でています。原則的にアグレッシブで負けず嫌いの性格です。ですから現代といえども、人間社会で成功している人たちはテストステロンの多い人たちです。
他方、テストステロンの少ない男性は、子どもの面倒見がよく、より微笑むことが多く、信頼がおけて協調的で従順です。