ニューヨークを拠点とするバイシクル・フィルム・フェスティバル(BFF)は、映像を中心に、アート、音楽、交流パーティーなどを組み合わせて、総合的に自転車の魅力を発信するイベントだ。

BFFの創設者 ブレント・バーバー氏(写真提供Bicycle Film Festival)

 総合ディレクターのブレント・バーバーは、2000年ニューヨークの街で自転車に乗っている時にバスに轢かれた経験がある。それをきっかけに、自転車に関する前向きな取り組みをしようと2001年にスタートさせたBFFが、今年で9年目を迎える。

 BFFは、ニューヨークを皮切りに、東京を含む世界の主要都市を回る。訪れる都市の数は年々増加しており、今年は世界39都市を巡回中だ。

 バーバーはニューヨーク在住だが、世界中で開催されるBFFのほぼ全てに自ら参加している。そのため、年の後半はニューヨークにはいない。今日も世界のどこかの都市でペダルを漕いでいるだろう。

総合的な自転車イベント

 2009年のBFFは、6月のニューヨークでスタートを切った。4日間の会期中は雨降りが続いたが、自転車乗りに天候など関係ない。イベント参加者は1万7000人を数えた。

アンソロジー前で上映を待つ観客の列

 イベントの中核となるのは、世界各地で製作された自転車にまつわるあらゆる映像作品の上映会。夜の部を中心にチケットは完売続出で、わずかな当日券を求めて、映画館の周辺には長蛇の列ができた。

 上映される作品は、ドキュメンタリーから、女性競輪選手を描いた1950年代の日本映画まで幅広い。プロ・アマチュアを問わず、毎年300本から500本もの映像作品がBFFのオフィスに届き、スタッフによるスクリーニングと編集を経て、厳選された作品が上映される。