コーポレートガバナンス改革が進む中、締役会の実効性向上のために企業がとるべき方策とはどのようなものか。成蹊学園学園長であり三井物産・三菱電機の社外取締役を務める江川雅子氏が、独立社外取締役の役割から今後の課題まで具体的に解説します。
講師よりメッセージ
近年、独立社外取締役が急増し、コーポレートガバナンスの「形式から実質へ」の本質的な進化が求められています。本講演では独立社外取締役の役割に焦点を当て、一橋大学における研究や上場企業5社での経験に基づいて、取締役会の実効性を向上させるための具体的な方策について説明します。更に、アクティビストによる株主提案や敵対的買収への対応についても考察し、日本企業のガバナンスの今後の課題について説明します。
【TOPICS】
- 日本のCGに対する評価はアジア第2位に上昇
- 株主総会の変化とコーポレートガバナンス改革の現在地
- 社外取締役の役割に関するインタビュー調査結果に見る日米企業比較
- 取締役会の運営において重要なこと
- 社外取締役の理解を深めるために
- 社外取締役間の連携をどうするか
- 取締役会評価と独立取締役の役割
- アクティビストによる株主提案の増加と対応のポイント
- 同意なき買収(敵対的買収)への向き合い方
- 今後に向けた4つの課題