以下はサマリー動画です。本編動画(27分56秒)はコチラから。
EV(電気自動車)へのシフトを巡ってさまざまな議論が交わされる中、31年間トヨタ自動車で広告宣伝・商品企画に携わり、レクサスブランドのグローバルブランディングも手掛けた髙田敦史氏が、2024年10月に著書『トヨタの戦い、日本の未来。本当の勝負は「EV化」ではなく「知能化」だ!』(集英社インターナショナル)を出版した。

著書タイトルにあるようにテーマとなっているのは自動車の電動化・知能化とトヨタをはじめとした日本の自動車産業への提言である。しかし本書の注目点は、髙田氏の言及範囲が、自動車産業だけにとどまらず、日本の産業全体、そして企業による価値創造とはどういうものかにまで及ぶことだ。
中心的な話題となる自動車の電動化は、2018年の「ディーゼルゲート事件」を契機に、欧州が強力に推し進めたことで弾みがつき、ここに自動車の消費国・生産国として台頭していた中国が合流。そして国の強い後押しもあり、中国は世界最大の自動車強国へと急成長した。この間、日本では「日本の自動車産業が生き残るためにはEVシフトしかない」「日本はEV化に出遅れた」「ガラパゴス化している」という趣旨の発言が繰り返された。しかし現在、EV市場の成長が鈍化し、PHEVへの注目が増すと、今度は「ハイブリッドを中核に据えた日本の選択は正しかった」という声が徐々に大きくなっている。
PHEVでも中国は先進国であることに変わりはなく、何より、こういった既に起きた事柄の追認は、何らかの未来を描きうるのか? ハイブリッドを選んだトヨタをはじめとした日本の選択が正しかったとして、それで日本は中国と拮抗(きっこう)する自動車強国になるのか? 髙田氏の見解はもちろんNoだ。

1997年に世界初の量産ハイブリッド自動車として「プリウス」をリリースしたトヨタは、「単に過去のデータの延長線上に未来を見ていただけではない」と指摘する髙田氏。続けて、今、本当に問題になっていることは何かを見極め、その問題を解決することで企業はどこに向かうべきかを明確にするべきであると言う。
【動画インタビュー視聴方法】
●ご視聴にはJapan Innovation Review / JBpressへの会員登録(無料)が必要です。
●既に無料会員にご登録済みの方は、 改めて登録する必要はございません。
<動画インタビュー内容>
- このタイミングで執筆した背景とは?
- 本書を通じて伝えたいメッセージ
- これからの時代におけるEVの存在価値とは?
- ガソリン車ならではの魅力や価値はEV化によりどう変わる?
- 中国の自動車産業と世界の今後の関係
- これからの時代における車の真価
- 自動車産業を始めとする日本企業が今、持つべき視点

【動画インタビュー視聴方法】
●ご視聴にはJapan Innovation Review / JBpressへの会員登録(無料)が必要です。
●既に無料会員にご登録済みの方は、 改めて登録する必要はございません。