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「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、2024年8月期も過去最高の業績を更新した(売上収益3兆1038億円、前期比12.2%増)。柳井正氏(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)が岡山で1店舗を運営していた家業の紳士服店(小郡商事、ファーストリテイリングの前身)に入社したのが1972年。そこから半世紀を経た今、ファーストリテイリングは全世界のアパレル企業で3番目の売上規模を持ち、時価総額では2位に着けるグローバル企業に成長した。

 同社の類まれな成長の背景については、ビジネスモデルやマーケティング力などさまざまな理由が考えられるが、「本当の理由は『社会に良いことをする』という、経営の志にあったのではないか」と指摘するのが、ユニクロの初代PRマネージャーとして長年ブランディングとPRを担当してきた北沢みさ氏だ。

 ユニクロというブランドが知名度を上げ、急成長のきっかけをつかんだのは1999年の「フリースブーム」。北沢氏がファーストリテイリングに入社したのはこの年だ。同社はここから年々、倍々ゲームの急成長を始めるのだが、北沢氏によれば柳井氏は、「ブームの裏で、並行して社会貢献活動を立ち上げていた」という。

 しかし、ユニクロの成長物語に比して、同社が取り組んできた社会貢献活動については、その実、ほとんど知られていない。社員ですら、自分が務めている会社がどんなことをやっているのか知らないのではないか。そんな状況が歯がゆくて仕方がなかったという北沢氏が2024年6月に上梓したのが『社会に良いことをする ユニクロ柳井正に学ぶサステナビリティ』(プレジデント社)だ。

北沢 みさ/MKCommerce&Communication 代表

「ユニクロは安い服を大量に販売して利益を上げて、経営に余裕があるから、社会貢献活動をしているんだろう」といった印象が世の中にあるかもしれない。しかし「お金をもうけて余裕ができたから社会に良いことをしているのではなくて、最初から『社会に良い事業をしよう』と柳井社長が考えたことから始まっている」と、北沢氏は指摘する。その順番が大事だからこそ、多くの人にユニクロの社会貢献活動の実態を知ってもらいたかったと、執筆の狙いを語る北沢氏。

「社会貢献は、25年間のユニクロの成長と表裏一体となっている」というユニークな視点から、内部にいた北沢氏ならではの視点で選んだ約30人に及ぶユニクロ関係者にインタビュー取材を行い、彼ら彼女らのリアルな体験を引き出して書かれているのが本書だ。世に多い「ユニクロ論」には描かれていない内容が次々に出てくる。

「社会に良いことをする」という志を、ユニクロはどう実践したのか。そして、それがなぜ成長につながったのか。著者である北沢氏へのインタビューで解き明かす。

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<動画インタビュー内容>

  • なぜ、ユニクロのサステナビリティ活動は知られていないのか?
  • 社員の多くも知らない!? 知られざるユニクロのサステナビリティ活動の実態
  • 民間企業であるユニクロが難民支援に熱心に取り組むのはなぜか?
  • 柳井氏が考える、日本企業のサステナビリティに対する考え方が欧米企業に後れを取ってしまった理由
(撮影:宮崎訓幸)

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