これからの企業経営に欠かせないものとして重視された「ESG経営」だが、実は欧米では、問題視されている。代わりに注目を集めているのが、持続可能な社会を促すために必要とされる「インパクト」投資・経営だ。「インパクト」投資・経営が重要視される理由、日本企業に勝ち筋はあるのか。シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役でコモンズ投信創業会長の渋澤健氏が解説します。
講師よりMassage
SDGs実現を目指し「ESG経営」に取り組む企業が増えています。一方で米国は情報開示にとどまるESG投資が問題視された結果、一部の州では公的資金運用や政府契約でESG要因の考慮することが違法になっています。持続可能な社会を促すためには「ポストESG」、すなわち企業の事業が社会や環境の課題解決に貢献するインパクトという概念へ、価値観や姿勢を進化させる必要があるのかもしれません。鍵は、企業の主体性です。
【TOPICS】
- ESGに対する企業側の「怒り」
- G(Governance=企業統治)が最初に着目された理由
- ポストESGを意味するインパクト投資
- ポストESG実現のために必要なもの
- コモンズ投信「コモンズ30ファンド」の投資価値判断とは
- 企業価値に欠かせない「財務的資本」と「人的資本」
- 可視化できない「人的資本」向上のための取り組み
- 課題解決の評価尺度としての「インパクト」
- インパクト投資の変遷
- 日本の「三方よし」の精神につながる「インパクト」を実現するために