第5回 取締役イノベーション
特別講演3「取締役が把握すべき経営指標について PBR向上のためのエクイティスプレッドと『柳モデル』」
開催日:2024年5月16日(木)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
TOPIX500企業のうち4割超がPBR1倍割れであるという、不都合な真実を抱える日本。今回、日本企業のPBR向上への処方箋として「取締役が把握すべき経営指標」を提示するのは、早稲田大学大学院 会計研究科の客員教授であり、非財務資本と企業価値をつなぐ「柳モデル」の開発で知られる柳良平氏です。
柳氏は、PBRとの相関関係があるKPIとして、財務面では「エクイティスプレッド」、非財務面では「柳モデル」で証明された指標を提示。これらがどのようにPBR向上に寄与するかを丁寧に解説しつつ、「これらのKPIで潜在的なESGの価値を顕在化できれば、日本企業はPBR2倍になれる」と力強く呼びかけます。
【TOPICS】
- 取締役の受託者責任とは
- TOPIX500企業のうち4割超がPBR1倍割れ、4割がROE8%未満
- 残余利益モデルにおけるエクイティスプレッドの考え方
- 過去10年のPBRと予想ROEの相関図から分かること:8%は魔法の数字
- 日本企業における非財務資本(ESG)の理解促進の必要性
- 非財務資本とエクイティスプレッドの同期化モデルの提案(柳モデル)
- エーザイにおける実証研究:人件費投入を1割増やすと5年後のPBRが13.8%向上
- 日本企業全体の傾向と「柳モデル」採択&開示企業
- 日本企業に共通する、PBR向上に寄与する非財務戦略のKPIトップ10
- (まとめ)PBR向上への処方箋としての財務戦略・非財務戦略のKPI