パソコンは6.8%減の6800万台

 パソコン出荷台数は22年の前年比16%減に続き、23年は同6.8%減の2億6800万台となる見通し。タブレット端末は、22年の同12%減に続き、23年は同2.9%減の1億3300万台になるとガートナーはみている。

 ガートナーによれば、インフレと景気後退への懸念から企業や消費者は予算を削っており、パソコンとタブレット端末の買い替え時期も延びるという。

 一方で同社は、「これらスマホ、パソコン、タブレット端末の落ち込みは年間を通して徐々に和らぎ、やがて消費者と企業の支出が増えていく」とも指摘する。

22年のスマホとパソコン、過去最大の落ち込み

 IDCによれば、22年の世界スマホ出荷台数は、13年以降で最も少ない台数だった。消費者需要の大幅な落ち込みやインフレ、先行き不透明な経済がその背景にある。加えて、22年10~12月のスマホ出荷台数は、前年同期から18.3%減少。6四半期連続の落ち込みで、減少幅は四半期として過去最大を記録した。

 ガートナーによれば22年の世界パソコン出荷台数は2億8600万台だった。また、22年10~12月は前年同期比28.5%減の6530万台。これはガートナーが統計を取り始めた1990年代半ば以降最大の減少幅だ。

 ガートナーのアナリスト、北川美佳子氏は「パソコン市場は過去11年にわたり、非常にまれな浮き沈みを経験した。20~21年のパンデミック時に並外れた成長を経験したが、その後下降トレンドが始まった。これは24年初頭まで続く」と指摘する。