スマホアプリや手のひら認証などで入店

 アマゾンによると、22年に開くジャスト・ウォーク・アウト導入のホールフーズは、3つの方法で入店できる。(1)スマートフォンの専用アプリのQRコードをゲートでかざす(2)「Amazon One(アマゾン・ワン)」と呼ぶ認証システムで手のひらをスキャンする(3)同システムにクレジットカードやデビットカードを挿入する。

 いずれも、あらかじめアマゾンのアカウントとひも付けておく必要がある。買い物が終わったら、入店時と同じ方法でゲートを通って店を出る。その後スマホアプリでレシートを受け取れる。

 自動決済を利用したくない顧客にも配慮しており、現金やプリペイドカード、商品券などの通常の方法での買い物も可能。その場合はセルフレジを利用するか、スタッフのいるサービスカウンターで会計する。

大型店への本格導入始まる兆し

 これまで小規模店舗に限って採用してきたアマゾンのレジなし決済は、ホールフーズでの導入をきっかけに大型店への本格展開が始まるのかもしれない。

 アマゾンが20年8月に米ロサンゼルス市内でオープンしたアマゾン・フレッシュ1号店の売り場面積は約3300平方メートルで、ホールフーズ店舗の平均的な面積とほぼ同じだ。アマゾン・フレッシュは現在、カリフォルニア州やイリノイ州、ワシントン州など米国で18店舗営業している。

 アマゾン・フレッシュは英国ロンドンにも出店している。ロンドンでの現在の店舗数は6店。米国の店舗に比べて面積は小さいが、すでに全店でジャスト・ウォーク・アウトを導入済み。一方、ホールフーズは米国とカナダ、英国で展開しており、店舗数は527店。これにジャスト・ウォーク・アウト導入の2店が加わることになる。

 (参考・関連記事)「アマゾン、直営大型スーパーにレジなし精算 初導入 | JDIR