人工(にんく)でなく、人材と見る
上で述べたことは、マネジャーが人工(にんく)管理を主としているのか、人材マネジメントに重きを置いているのかの違いだともいえる。
部下を「人工」と見るのか、「人材」と見るのか、その違いは日常のさまざまな局面での会話にあらわれるものである。
「人手が足りないから、誰かいない?」ということで、仕事に呼ばれた人はどういう気持ちになるだろうか。「やり方を教えるから、君ならできるよ」と言われたところで、「"手"が足りないから呼ばれた。私の"才"が求められているわけではない」と、心の中で思ってしまうものだ。
人材のマネジメントをする意識があれば、一人一人の特性を生かせるように"適材適所"に努めるだろうし、そのために各人の仕事量だけでなく、人の特性や興味を知ろうとするはずである。
そういう姿勢は、必ず現場のメンバーにも感じ取られ、伝わるものだ。
コンサルタント 塚松一也 (つかまつ かずや)
R&Dコンサルティング事業本部
シニア・コンサルタント
全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント
イノベーションの支援、ナレッジマネジメント、プロジェクトマネジメントなどの改善を支援。変えることに本気なクライアントのセコンドとしてじっくりと変革を促すコンサルティングスタイル。
ていねいな説明、わかりやすい資料をこころがけている。
幅広い業界での支援実績多数。