非代替性トークン(Non-Fungible Token、NFT)
このようなデジタル化された創造物などの管理や移転をブロックチェーンを使って行う仕組みが、最近注目を集めている「非代替性トークン」、すなわちNon-Fungible Token(NFT)です。
Fungibleとは「他と代替可能」という意味であり、そのように代替可能なものの典型としてはお金があげられます。Aさんが持つ100円とBさんが持つ100円は完全に代替可能であり、だからこそお金として機能します。同様に、同種の株式や債券も代替可能です。ブロックチェーンの応用は、まずはこれらの「代替可能」なものがターゲットとなりました。
しかし、複製や二重譲渡を防止するニーズがあるのは、支払手段や金融商品だけでなく、個別性の高いアートや楽曲、ゲームキャラクターなどでも同じであり、したがってブロックチェーン化の対象にもなり得るわけです。そして、これらにブロックチェーンを応用し、管理や移転を可能にしたものが「非代替性トークン」と呼ばれます。