カテゴリーの競争力目標の設定
カテゴリー競争力は、サプライヤー評価に基づいて判断する。現状の競争力レベルは、現在取引をしているサプライヤーの評価結果で算出される。目標も評価結果内訳の現状に基づき、いつまでにどの水準を目指したいのかという観点から設定する。
サプライヤー評価は、一般的には、品質(Q)面、コスト(C)面、納期(D)面などの要素で行われているケースが多く、その他に技術力(T)面、マネジメント(M)面、環境対応(E)面、リスクマネジメント(R)面からの観点を含め、総合的に評価することが重要である。
TやMの領域は、将来のQCDを高めていく要素であるため、継続的にモニターしていく必要がある。また、R領域には、供給安定性確保も含まれる。天災だけでなく、サプライヤーの経営安定性や後継者の有無など、事業継続上、非常に重要な要素となっている。
また、近年は企業がSR(Social Responsibility:社会的責任)を果たしていくことを重視する考え方も広まっている。
SRの一つの視点は、地球環境を守り、資源や事業の継続性を担保していくことであり、そのような取り組みや商品を評価する観点がE領域である。SRのもう一つの重要視点であるコンプライアンスは、明文化された法律だけでなく習慣や倫理観を持った事業活動を行うことで、こちらはR領域に含まれる。