コロナ禍でのサプライチェーン維持への対応
今般のコロナ禍の影響によるヒト・モノの移動制限を受け、サプライチェーンにもさまざまな影響が出た。各国の都市封鎖に伴う供給停止や、航空便減便による輸送リードタイムの延長などによる供給遅延も発生した。操業低下による深刻な経営打撃を受けている企業・工場も少なくない。
では、このようなサプライチェーンへの影響に対して各社ではどのような対応をしたのだろうか。
・供給の停止や遅延の発生を、個々のサプライヤーへの調査や申告により把握した。
・日々、状況が変化していくため、メール・SNS・Web会議などを通じてサプライヤーとの連絡を緊密化して状況把握を進めた。
・供給停止や遅延が発生した場合は、サプライヤー変更や既存サプライヤーの生産地変更、代替品への切り替えを行い、急場をしのいだ。
・サプライヤーの経営安定化に向けて、操業対策や支給材・設備の買い上げ、政府補助金活用の支援などを行った。
・今後、感染が再拡大する可能性に対して、在庫の積み増しや調達の複線化、サプライヤー管理システムの高度化などを検討・推進している。
まとまった統計に基づくものではないが、以上のような対応をした企業は多かったと推測できる。