メルペイによる信用経済の第一歩とは

 そして注目したいのが、今後の事業構想として触れられた「メルペイあと払い」。メルペイは今後「メルカリ」や「メルペイ」の取引や購買データと連携し、ユーザーの新たな「信用」を生み出すことで、決済体験の拡張を図っていくという。その第一歩として2019年春頃、「メルカリ」における過去の利用実績を元に、手元にお金が無くとも(メルペイの残高が不足していても)店舗の商品購入代金を後払いできる「メルペイあと払い」を展開する予定なのだ。

 要するに「メルカリ」において評価の高い優良ユーザーは、メルペイ加盟店で「ツケ払い」ができてしまうということだ。ネットショップならまだしも、実店舗でこれを可能にしてしまうというのだから驚きだ。何よりこの仕組みは、後述する「信用スコア」システムに通ずるものがある。システムによって定められた基準をクリアして「信用度が高い」と判断された人物は、相応の恩恵を受けられるようになっていく仕組みだ。

 当面「メルペイあと払い」での評価対象は「メルカリ」内での取引実績等となるようだが、既存の金融機関や自治体等との連携を拡大している以上、集まるデータもより多角的なものになっていくだろう。当然、評価対象として参照されるデータや、それによって受けられるメリットも拡大していくと予想される。

「決済手段の提供に留まらない」サービス展開を強調するメルペイは、大規模なキャンペーンを開催する等でキャッシュレス決済の便利さをアピールする、他の「〇〇Pay」とは一線を画す印象だ。