その支店に口座を持っているなら、いちど参加してみるのも悪くありません。気をつけたいのは、金融商品の勧誘を受けることがあること。セミナーの勧誘チラシにも「セミナーでご紹介する商品等の勧誘をおこなう場合があります」などと、はっきりうたっていることが多いです。
上記4つのほかにも、著名投資家が比較的高額な受講料で自らの投資法を教えるセミナーや、ネット証券がウェブ上でおこなうオンラインセミナーなどもあります。
誰が主催するどんなセミナーを受講しても得ることはあります。最初のうちは無料のセミナーをどんどん受講してみるのもひとつの方法でしょう。そのうちに、自分のニーズに合ったセミナーの形が見えてくると思います。
孤独な投資の世界で小さな自信を得るために
投資セミナーでは、資産運用や投資に関する新しい情報や知らなかった知識、具体的な投資法や商品などを得ることはありますが、得られる最大の成果は投資への自信なのかもしれません。なかなか気軽に相談できないお金の話。結果責任はすべて自分で負うことになります。投資の世界は思った以上に孤独なものです。
結果はどうあれ、この商品と配分でいこう!――と納得できることが投資への自信です。必ず儲かる商品を教えてくれる投資セミナーはありませんが、自分が納得できる投資戦略、つまり投資へのスタンスを決めるヒントは得ることができます。結果を欲張らずに参加することが大事です。
さまざまな投資セミナーに参加してみてわかったアドバイスを2つほど。どんな規模のイベント・セミナーでも服装は平服で大丈夫です。都心の大規模投資イベントでも変わりありません。金融機関の担当者は、来場者の装いで保有する資産を値踏みすることなどはしませんから。
もうひとつ、金融機関の担当者と直接話をすることを重視しましょう。その内容や対応力の方が投資のヒントや商品選びに役立ちます。資料やノベルティなどの“お土産”集めもよいですが、不特定多数が参加するセミナー・イベントで配布する資料は、インターネットなどから得られるものがほとんどです。またノベルティは・・・私自身これまで、もらってうれしかった物はひとつもありません。