認知度15%、普及のカギはどこにある?

 冒頭で触れた通り、現在国内でのSDGs認知率は14.8%。グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)と地球環境戦略研究機関(IGES)とが14日発表したSDGs日本企業調査レポート2017年度版「未来につなげるSDGsとビジネス~日本における企業の取組み現場から~」によれば経営陣の認知度は昨年の28%から36%に上がっているのだが、中間管理職の認識は9%と低く、SDGs推進の課題となっている。

 この状況を打破するため、「PPAP」で世界的ムーブメントを巻き起こしたタレントのピコ太郎氏が登場するPR動画を配信したり吉本興業と連携してイベントを行ったりと、政府や国連機関は普及に腐心している状態だ。

ピコ太郎 × 外務省(SDGs)~PPAP~

 また、外務省が6月に発表した「拡大版SDGsアクションプラン2018」では、政府がSDGsを推進するため、各目標をより具体的な取り組みや施策に落とし込み、実行している旨がまとめられている。

 他にもSDGs達成を目指して優れた取り組みを行っている企業や団体等を表彰する「ジャパンSDGsアワード」を設ける等、普及活動に余念が無い。