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Appleのスマートスピーカー「HomePod」は何が違う?
遅れたSiri搭載AIスピーカーは巻き返しを図れるか

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日本人の「音楽の聴き方」が変わる可能性も?

Siri自体は日本語対応しているので、HomePodの日本発売はおそらく、Amazon Echoのように何年も待たされるということはないはずだ。欧米と違い音楽配信サービスがそこまで普及していない上に、昨年後半からようやく「スマートスピーカー」という言葉が認知され始めた今の日本で、HomePodはシェアを拡大していけるのだろうか。

それを考察するために、2017年3月31日にインプレス総合研究所が発表した、定額制音楽配信サービス(サブスクリプションサービス)の利用実態調査結果を引用したい(※1)。

国内での普及が遅れていると言われる音楽配信サービスだが、同調査によると少しずつではあるが、着実に利用者が増加している。

定額制音楽配信サービスの利用率。画像はインプレスのプレスリリースより引用

また、メインで利用しているサービスの内訳を見ると、Apple Musicは全体で第3位。年代問わず圧倒的な支持を受けるPrime Musicはさすがと言ったところだが、2位以下に大きな差はない。

メインで利用している定額制音楽配信サービス。共に画像はインプレスのプレスリリースより引用

この調査結果では「定額制音楽配信サービスで不満に思うこと」の1位が「好きなアーティストの曲が配信されていない」(43.5%)であることも発表されている。元々海外産のサービスが多いため、日本人好みのアーティストによる楽曲が少ないのは仕方のない部分ではあるが、裏を返せばそれだけ伸び代が残されているサービスだと言える。

最も利用されているPrime Musicにしても、同調査の「現在メインで利用しているサービスを選んだ理由」で2位となった「他サービスの会費によりおまけ的に利用できる」(26.2%)ことによる利用者が大多数を占めているはずだ。

こうした国内事情を鑑みると、今後のApple Musicの拡充次第ではHomePodにも十分チャンスはあると言えよう。CDを購入したり逐一データを購入したりせずとも「Apple MusicとHome Podさえあれば、好きな時に好きな音楽を高音質で楽しめる」と認知されれば、特にAppleファンが多いと言われる日本では広く受け入れられる可能性が高い。

そうなれば、現状決め手に欠ける国内スマートスピーカー市場の勢力図にも変化が生じてくるだろう。ともすれば間違いなく苦戦が予想される海外ではなく、音楽配信サービスもスマートスピーカーも普及しきっていない日本の方が、HomePodは「売りやすい」のかもしれない。
HomePodは日本でヒットする最初のスマートスピーカーとなるかもしれない、と言うとさすがに買いかぶりすぎだろうか。

後発のスマートスピーカーとして、厳しいスタートを切ることになったHomePod。デザインやハード性能の追求だけでなく、Apple MusicやSiriのアップデートに一層力が入れられることを期待ながら、国内発売を待ちたい。

※1:定額制音楽配信サービスの利用に関する調査結果2017 - インプレス

JBPRESS

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