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Appleのスマートスピーカー「HomePod」は何が違う?
遅れたSiri搭載AIスピーカーは巻き返しを図れるか

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メインターゲットは本格志向の音楽ファン&Appleファン

HomePodのアピールポイントは、音質。先日発表されたニュースリリース(※1)でも、まず「家の中のどこに置いても高品質な音楽体験ができる」ことを強くアピールしている。もちろん、スマートホーム家電の音声操作ができる等の「スマートスピーカー的」機能にも触れられてはいるが、後半部分からの言及となっている。

「音声であれもできる、これもできる」ことをアピールし合い、連係サービスの数で争うAmazonやGoogleとは違った土俵に立っていることが分かる。

つまりHomePodはスマートスピーカーである以前に、定額制の音楽配信サービス(端的に言えばApple Music)を快適に使うための、高品質ワイヤレススピーカーなのだ。

高さ7インチ(約17.8センチ)以下の本体に、空間認識技術や強力なスピーカーを内蔵している。画像はプレスリリースより引用

では、HomePodは既存のスマートスピーカー市場では全く戦えないのかというと、そうとも言い切れない。何故なら、そもそも欧米での「スマートスピーカー流行り」は、音楽配信サービスの普及によるところが非常に大きいという背景があるからだ。

Amazon Echoが市場に初登場したのは2014年11月。既に「そこそこの音質で手軽に音楽が聞ければ良い」というニーズを満たす安価なスマートスピーカーは市場にあふれかえっている。

そこへAppleが持つブランド力を持って、既存のスマートスピーカーと比べて圧倒的に上質な音楽体験ができるスピーカーを投入したとなれば、飛びつく音楽ファン(やAppleファン)は少なくないだろう。

AppleのHomePod。画像はプレスリリースより引用

とはいえ、中には当然音質重視のスマートスピーカーも存在する。最近は日本国内でもSONYやオンキヨーなどから、AlexaやGoogleアシスタントを搭載した音質重視のサードパーティ製スマートスピーカーが次々に発売されている。例えば、LINEのClova WAVEやAmazon Echo Plusも「音質が良い」と言われる機種だ。

以下に、現在国内で音質が評価されている、またはアピールポイントにされているスマートスピーカーや搭載されているアシスタント、その価格(※2)を簡単にまとめてみた。

・Amazon Amazon Echo Plus(Alexa)17,980円(税込)
・LINE Clova WAVE(Clova)14,000円(税込)
・ソニー LF-S50G(Googleアシスタント)26,870円(税込)
・オンキヨー VC-GX30(B)(W)(Googleアシスタント)26,870円(税込)
・オンキヨー VC-PX30(Alexa)32,184円(税込)
・JBL JBL LINK 20(Googleアシスタント)21,470円(税込)


この中で最も高額なのはオンキヨーのVC-PX30(通称P3)だが、約3万9千円のHomePodよりは手ごろに思えてしまう。

優れた音声アシスタントと、高品質な音響機構。これらを併せ持つことが可能なオーディオメーカー製のスマートスピーカーが、当面HomePodのライバルとなるのではないだろうか。

音楽配信サービスが利用できれば良い、という層にしても、同程度の音質でより安価な上、より優れた音声アシスタントが搭載された製品があれば、そちらを選ぶのは自明の理。

少なくとも現在発売されているこれらのスピーカーに比べて、音質面で圧倒的に優れていることを示すことができなければ、市場で存在感を保ち続けるのは厳しいだろう。

※1:HomePod arrives February 9, available to order this Friday - Apple

※2:メーカーサイト直販価格を参考に記載。キャンペーン価格等を適用しない、本体のみの価格

JBPRESS

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