エステなどでハイフ関連の事故が増えている(写真:アフロ)

(ステラ・メディックス代表、獣医師/ジャーナリスト 星 良孝)

 このたび「ヒフコNEWS」という美容医療関連のサイト編集長を務めることになった。このサイトは、美容医療に関連する話題を中立的な立場で報道するもので、宣伝があふれた業界では少し変わった立ち位置になる。

 ところが、その矢先に、国の消費者安全調査委員会から「ハイフという機器を美容目的で使用した際の事故が増えている」という警告が発表された。そこで早速、事故の詳細について記事を掲載した。

エステティックサロンなどでの日本のハイフ関連事故の詳細明らかに、国の消費者安全調査委員会が報告書

 この記事では、エステティックサロンの業界団体でも禁止されているハイフの施術が、業界団体に加盟していない約5000店でいまだに行われているという問題を取り上げた。適切な監視がないまま、場合によってはリスクを十分に理解していない未経験者や訓練を受けていない者によって、ハイフが実施されている可能性があるということだ。

 ハイフとは、英語で書くと「HIFU(High Intensity Focused Ultrasound)」で、超音波を使った技術のことだ。漢字では高密度焦点式超音波や集束超音波と呼ばれることがある。超音波というと、医療で内臓を検査するイメージがあるが、ハイフは超音波で熱を発生させる。それが美容にも応用されている。

 ハイフは多くの場合は安全ではあるが、人に危害が及んでいる場合もあり、宣伝や広告に偏りがちな美容業界の負の側面にも警鐘を鳴らすべく、この記事を書いた。

 ハイフ施術の問題は、美容の専門家以外には関係ないように思えるかもしれないが、特に美容整形に興味のある友人や知人がいる場合は、誰もがそのリスクを知っておくことが大切だと考える。

 そこで、基本的なポイントも含めて、今回の報告書の一端を紹介しよう。