テレビ本放送開始から70年

「放送と通信の融合」が進み、「放送」と「配信」の垣根がなくなってきています。NHKも「公共放送」ではなく「公共メディア」と称して、インターネット事業の拡充を先取りしています。

 テレビの本放送が始まったのは1953年2月で、ちょうど70年を迎えます。何でも転換点と言うのは浅はかかもしれませんが、受信料制度そのものも見直す時期なのではないかと思います。

『映像の世紀』のような良質なドキュメンタリー、災害報道への信頼感など、NHKの存在意義の大きさを感じます。これからも放送文化の中軸であって欲しいと思います。しかし「みなさまのNHK」と呼べるほどの親近感は低下して、「受信料さまさまのNHK」なのではないでしょうか。

 次回、「NHK離れ」が深刻化している問題を取り上げるとともに、持続可能なNHKであるための取りうる選択肢について考察してみたいと思います。