一方、中国側にしてみれば、確約もしていない試乗でインドネシア側が勝手に盛り上がっただけのこと、という構え。試乗中止の影響もダメージもほとんどない。

安全性と収益性にも課題が

 中国側にとっては、高速鉄道試乗の安全性の問題も懸念材料になっていた可能性がある。試運転済みではあるが、限定された区間で、それも最高速度を抑えた状態で走るだけでも安全性が100%担保できるわけではない。

 そんな試乗に国家・党の最高指導者を同乗させるにはリスクがある、との判断が中国共産党上層部から指摘された可能性もあるという。

 というのも洪水や土砂崩れも発生、さらに周辺建物のひび割れ、高架を支える支柱の不具合も見つかったばかりか、「中国から運ばれた車両が中古ではないか」との疑惑も浮上するなど、高速鉄道建設の安全性に影響する問題が多数指摘されてきていた。