(倉本 圭造:経営コンサルタント・経済思想家)
ツイッターなどのSNSを開けば、誰かを声高に糾弾する声が溢れているけれども、具体的に社会をこう改善すればいいという話にはなかなか持っていけない。
そんな中、「ネットに吹き荒れる“正義”の暴走で、延々と叩き合いをするだけで何も物事が動かない現状を変えるにはどうしたらいいのか?」というテーマの寄稿依頼をいただきました。
読者の皆さんは、どうすればこの「誰かを叩きまくるだけの正義」が吹き荒れて何も物事が進まない閉塞感を超えていくことができると思いますか?
私はその鍵は、「ネットの論争とは離れたところで、実際に具体的に話が前に進んでいる場所」を丁寧に作っていくことだと考えています。
そしてそのための発想として、「対立するベタな正義」同士を両方とも認めてしまった上で具体的な話に誘導する、「メタ正義感覚」という発想を提唱しています。
どういうことでしょうか?