ドイツ・ベルリンに設置された「平和の少女像」(写真:新華社/アフロ)

(ファンドビルダー:韓国コラムニスト)

 もし韓国が滅びるとすれば、その原因は「経済不況」でも「北朝鮮の核攻撃」でもないだろう。韓国は、「精神的な堕落」によって滅びるに違いない。今日の韓国社会では、嘘の悪霊、捏造の悪霊、憎悪の悪霊が横行し、真実がますます見えなくなっている。

 経済規模は世界10位圏内に入ったが、国民のレベルはどうだろうか。韓国社会に、嘘と捏造と憎悪が大手を振るうようになったのは、結局、国民の基礎的な教養の水準が低いからではなかろうか。

 米国産の牛肉を食べたら狂牛病になって脳がスカスカになるという話を信じた多く人々が、数カ月間、無政府状態のごとく暴れまわったなどという国は、今日、全世界200余の国家のうち韓国が唯一だろう。

 筆者は韓国人である。だからこそ断言するが、今日の日韓関係が最悪になったのは、韓国人の教養レベルによってもたらされた側面が大きい。教養がないため真実には関心がなく、ただ嘘と捏造に翻弄され、隣国の日本を憎悪することだけに熱を上げているということだ。

 韓国の報道機関や多くの韓国人は、ドイツに建てられた慰安婦銅像の撤去を進言するために現地に向かった朱玉淳(チュ・オクスン)氏など、「慰安婦詐欺清算連帯」に所属する活動家に「極右団体」「親日極右」などの烙印を押している。友好的な韓日関係を構築するために活動する彼らに、事実上、ヘイトスピーチともいえる非難を浴びせているのだ。

ドイツでのデモの様子
慰安婦像撤去の意見書を送った一人である朱玉淳氏

 真実を内包した彼らの主張や呼び掛けに、関心を持つ韓国メディアや韓国人はほとんどいない。既に韓国社会が嘘と捏造に埋没しているためだ。韓国社会では、時折、嘘と捏造の声の方が大きくなる。友好的な韓日関係を望む韓国の活動家の声は韓国内では非常に小さいが、その声には真実が含まれている。

 以下の内容は、ベルリンのミッテ区に設置された慰安婦像の撤去を進言した、「慰安婦詐欺清算連帯」の意見書の全文である。もちろん、韓国メディアと多くの韓国人は、意見書の内容にはほとんど関心がない。だが、韓国社会が真実に目を向けず、嘘と捏造にだけ囚われるのならば、韓国は永遠に先進国にはなれないだろう。