こんにちは、世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回の旅先は、ポルトガルのマデイラ島です。

 前編では島の中心地フンシャルと、山の町モンテを訪ねました。
ドアに描かれた猫の絵「モデルは私」とアピール
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69850

 今日はフンシャル旧市街と、港町カッマラ・デ・ローボスを訪ねます。

 フンシャル旧市街の東端に、海に流れ込む小川があります。そこに5メートルほどの長さの橋がかかっていて、猫たちが橋の上から小川の様子を見守っていました。

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 見守りの先は、子猫を散歩させている母猫一家です。

 その小川は普段ほとんど水がないのですが、用水路の役目もあるので、急に水が流れてくることがあります。川の底にいると、水が流れてくるのに気づくのが遅れてしまうため、猫たちは橋の上から小川を眺め、水が来たら早めに母猫に教えてやっているのです。

 そのときちょうど水が流れてきましたが、見守り猫たちの知らせで、母猫と子猫たちは濡れずに川下に逃げていくことができました。

 小川は猫道としても利用されています。水が流れてきたあと、水の中を歩きながら、上流へと進んでいく猫がいました。