JBpressの原稿に記す残念な予言が次々に当たってしまい、言葉もありません。
2月1日、すでに70人を数えていた第6波コロナウイルス感染症の1日あたり死者数は2月4日に103人と3桁に乗ってしまい、前回(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68756)の記事が公開された翌8日には突然159人、そして9日162人と、月初の2倍以上に増えてしまいました。
そんななか、1月16日に「山手線一周ノーマスク・アクション」なるイベントが行われたとの報道(https://www.jprime.jp/articles/-/23194)があり、ネットが炎上しています。
しかも主催者は1月下旬から40.8度の高熱を出し、鼻水などの症状が出ながらも「風邪かインフルエンザ」と「自己診断」、病院には一切通院せず、反ワクチンのビラまきなどで出歩いているとのこと。
事実であれば只事ではありません。
先に本稿の結論を記すと、こうした行動があった場合、法制度の整備には時間がかかると思いますが、鉄道各社など事業者単位でも、このような愚かな感染拡大行動を取らせない対策を講じるべきでしょう。
つける薬があるか、「自由のはき違え」
欧州と日本を往復していると、海外では考えられない「自由のはき違え」を日本国内ではしばしば目にします。
例えば「表現の自由」。
日本では様々なヘイトが普通に「表現」されるのを目にしますが、ドイツでネオナチ的な情報を発信すれば、警察に逮捕され、刑事罰の対象になる場合があります。
「そんな、公権力が表現の自由を奪ってよいのか?!」と誤解しないように。
他者の表現の自由を奪う、甚だしい場合には身体生命の安全を脅かすような「表現」が「自由」と野放しにされるわけがない。
少し考えれば当然のことですが、日本は社会風土が根本的にゆるくできているようで、様々なおかしな現象を目にします。