東京国際大学新キャンパスの完成予想図(資料画像:大成建設一級建築士事務所提供)

(宮沢 洋:BUNGA NET編集長、編集者、画文家)

 池袋駅の東側、サンシャイン60よりもさらに東側にある造幣局東京支局跡地に建設が予定されているのが、東京国際大学の池袋キャンパスだ。

 その概要は前編で紹介した。
サンシャイン60の東、造幣局跡地に何ができる?
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66303

 東京国際大学池袋キャンパスを設計している大成建設設計本部建築設計第五部の皆さんに話を聞くと、建築計画上のポイントは「ステージ型」のキャンパスだという。これは従来の「オフィスビル型キャンパス」(効率は良いが交流が少ない)と「オープン型キャンパス」(交流は多いが大学と街との境界がない)の長所をいいとこ取りしたもの。

 キャンパスは、次の図のように高層棟、低層棟、インターナショナル・デッキの3つに大きく分かれる。


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 具体的には、地上2階レベルを多様な人々が交流する「ステージ」と位置付けてアトリウムやカフェなどを配し、その上にオフィスビル型の超高層をつくる。1~2階にあるカフェや食堂は、学生だけでなく、地域の人々も利用できるものとする予定だ。2階のステージには、公園方向からも緩やかな階段で上れる。2階の一部から上は学生だけが利用できるセキュリティーゾーン。低層棟の屋上や、超高層の中間部分には、学生のためのステージ(交流スペース)も設ける。


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