「人生100年時代」や「老後2000万円問題」に加えて、コロナ禍も手伝い、人々の資産運用への関心が高まっている。「投資信託のメーカー」を自ら名乗る日興アセットマネジメント(以下、日興アセット)は、投信(投資信託)を正しく始めるための知識を広く周知すべく、新たなプロジェクト「オトナの七五三」を立ち上げた。オンラインセミナーをこれまで数回実施し、ポータルサイトでは、投信や資産運用に必要十分な知識を動画とコラムで提供する。

「20年の覚悟」での資産運用を提唱

 そもそも「オトナの七五三」とは何か?

 「『投資は長期で』と言いますが、想定する年数はせいぜい10年です。われわれ日興アセットでは、『20年の覚悟』での資産運用を提唱しています。つまり、30歳なら50歳、50歳なら70歳をターゲットにした、将来の自分のためのリスクの取り方を考えましょうということです。ですから、『オトナの七五三』と命名しました」。プロジェクトをリードするマーケティング共同グローバルヘッド兼マーケティング部長の今福啓之さんはこう話す。

 ポータルサイトの主なコンテンツは、2020年に計4回開催した「オトナの七五三オンラインセミナー」の内容を日興アセットの講師たちが振り返る形でまとめた9つの動画と、同じく「オンラインセミナー」の講義の後に実施したQ&Aの内容を一部抜粋して収めた動画とコラムである。動画には「オトナの七五三 10年?20年?」「『いくらにしたい』がすべての始まり」「『必要利回り』の認識がものすごく大事」といったタイトルが並ぶ。

「オトナの七五三」ポータルサイトはこちら


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投資の第一歩は「いくらにしたいか」を考えること

 2020年に開催した「オトナの七五三オンラインセミナー」には、主に投資初心者が参加したが、講義とQ&Aのフリータイムで、毎回2時間を超える白熱した内容となった。その時の様子を日興アセットの講師陣は次のように振り返る。

(オンラインセミナーの講師陣)
今福 啓之さん マーケティング部長。証券会社で10年、投信会社で20年の経験
小林 望美さん マーケティング部副部長。国内証券、国内外投信などを経て入社
山口 亮二さん マーケティング部シニアマネージャー。国内外の証券会社と銀行等を経験して入社
乙部 洋輔さん マーケティング部シニアマネージャー。国内証券の投信部などを13年経験して入社

左から、小林さん、山口さん、今福さん、乙部さん

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今福:投信って、マニア過ぎるか斜に構えた情報ばかりで「普通の人」のための情報が少ないですよね。去年から始めた我々の「オトナの七五三」の活動をもっと多くの方に知ってもらいたいです。

乙部:開催したオンラインセミナーは、未経験者の方ばかりなのに、講義とQ&Aのフリータイムで2時間超えていましたね。マーケット(株式市場)の話も個別具体的な商品の話もなしで。

山口:それでも「こういう場を探していた」って言ってくれる方が多かったのは、とても嬉しかったです。我々は「普通の人」が何でつまずくかを知るリサーチ目的でしたが、多くの方にすごく喜ばれました。

小林:一番参考になったと言ってくれたのが、投資の第一歩は「いくらにしたい」を考えることだ、っていうところでしたね。「いくらにしたい」があるからこそ、嫌いなリスクが納得ずくで取れる。納得ずくだからこそ、多少の変動にも耐えられる―という、私たちが一番大事にしている考え方です。

今福:老後資金2000万円問題で証券会社に口座を開く人がワッと増えましたが、コロナショック時に3割4割という下落で肝を冷やし、でもすぐ上昇に転じて今は「高所恐怖症」みたいになっていますよね。

小林:そうですね。すでに始めている人はきっと「下がる前にいったん利益確定して」と思っていたり、まだ始めていない人は「もう高いから」と思っていたりしそうです。

山口:いつの間にか、マーケットを見ながらタイミングで売買する世界に足を突っ込んでいますよね。

目標があるからこそ、取りたくないリスクも取れる

今福:残念ながらマーケットはひとつだから、短期売買のプロと同じところに投信を通じて普通の人も参加してしまっているのは事実ですが、短期のプロと同じ目線では絶対にダメ。そこを理解してもらいたいです。

乙部:「いくらにしたい」という目標のために、本当は取りたくもないリスクを取っているのであって、相場が張りたいから参加しているのではない、ってことですよね。

小林:参加者はそうした考え方をしっかりと理解してくれたからこそ、次のステップ、つまりその目標達成にはどんな投資信託を選べばいいかというところに進めそうでした。

今福:だから2時間以上かかったのでしょう (笑)。なので、そのセミナーのエッセンスを短い動画シリーズにして「オトナの七五三」のポータルサイトにまとめてみました。できるだけ多くの方に見ていただきたいものです。

小林:そうですね。これを見た上で今年のオンラインセミナーに参加してもらえれば、Q&Aのフリータイムから始められるから、私たちもラクかもしれませんよ(笑)。今年も頑張って月1くらいでオンラインセミナーを続けましょう。私たちも学ぶことがたくさんありますから。

毎月1回、少人数のオンラインセミナーを開催

 より多くの投資初心者に、20年続ける“覚悟”の、本気の投資を実践してもらうために、日興アセットは2021年に入ってからも「オトナの七五三オンラインセミナー」を継続開催している。毎月1回、最終土曜日に、少人数のサロン形式で行っている。

 「定員20人のため、抽選になってしまいますが、投信を始めたい人も、始めたけれど不安な人も、ぜひ一度申し込んでみてください。日興アセットは個別具体的な投資相談を受けることはできませんが、投資信託を正しく始めて、しっかり続けるために役立つ話はできると思っています」。今福さんはこう訴えている。

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■当記事は、日興アセットマネジメントが情報提供を目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解および図表等は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。